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療養型病院の退院調整・退院支援看護師へ転職・勤務歴2年目・30歳の体験談

療養型病院の退院調整・退院支援看護師へ転職・勤務歴2年目・30歳の体験談
   

ハローワーク(職業安定所)を活用して転職・就職した看護師の体験談です。

看護師歴は少ないものの、転職前の病院で注射処置室、救急外来、脳神経外科、眼科、小児科、耳鼻科を経験できたことが大きかったと思います。今までの経験や学んできたことが評価され、転職後に病棟ではなく退院調整室の専従看護師として配属されました。

あずき 看護師
あずきさん(看護師 / 30歳 / 女性 / 看護歴2年目)
前職
  • 勤務先:急性期の総合病院
  • 規模/職務:236床
  • 年収:320万円
  • 雇用形態:正職員
転職後
  • 勤務先:慢性期の療養型病院
  • 規模/職務:112床
  • 年収:450万円
  • 雇用形態:正職員
年齢 30歳 看護師歴 2年目
転職回数 1回目 転職活動期間 6ヶ月(在職中)

看護師として今までのキャリアを教えてください

28歳で看護専門学校を卒業後、そのまま附属の総合病院に就職しました。看護師になる前は、大手アパレルメーカーで勤務しており、社会人経験を経てからの転職でした。

入職後は、病棟勤務として各診療科をローテーションで経験した後、脳神経外科・眼科の混合病棟に配属されました。診療科にこだわらず、内科系・外科系問わず幅広い疾患に対応し、多くの患者の受け持ちを通じて、看護師としての基礎技術と判断力を身につけました。勤務先ではラダー教育を導入しており、1年目終了時にはクリニカルラダーⅡを取得しました。

また、1年目の後半からは収入面の補填として、救急外来での日勤アルバイトも開始し、急変対応やトリアージの基礎を現場で学びました。2年目以降は、新人看護師のプリセプターとして教育・指導も担当し、チーム内での役割も広がっていきました。

その後は経験を活かし、本格的に救急外来に配属され、救急看護のスキルを実践で磨きました。さらに、小児科病棟へ異動後も、定期的に救急外来の当直勤務を継続しながら、夜勤業務にも従事しました。

看護師の転職理由 / 転職を考えたきっかけは?

最初に転職を決意した理由は、「子どもが小学生になり、通勤時間などを考慮して自宅から通いやすい病院に勤務したい」という思いが最も大きなものでした。

また、金銭面での事情として、看護専門学校の附属病院におけるお礼奉公の制度も関係していました。自宅からはやや距離がありましたが、奨学金返済免除の条件として就職する必要がありました。具体的には、3年間勤務することで全額免除となる制度でしたが、「1年半勤務すれば半額免除になる」というタイミングで、転職に踏み切る決意を固めました。

ローテーション勤務や手厚い教育体制によって、新人看護師として短期間で看護技術や知識を集中的に習得できたという実感もあり、「今後は別の環境でさらに経験を積みたい」という思いも、転職を後押しする要因となりました。

転職する際の希望条件はありましたか?

勤務地にはこだわりはありませんでしたが、「看護師として資格を活かして働けること」は特に重視していました。

また、過去に体調を崩した経験や、子どもへの影響を最小限にしたいという思いから、以下のような勤務条件を転職先に求めていました。

  • 夜勤がないこと
  • できるだけ定時で退勤できること
  • 9時出勤の職場であること
  • 子どもに関する急な勤務変更に柔軟に対応できること
  • 車通勤が可能で、自宅から近いこと

さらに、私はシングルマザーの看護師であるため、家庭の事情により現在の居住地(愛知県)ではなく、県外(東京都)での転職を余儀なくされました。

転職活動方法や求人の探し方は?

求人情報は、自分で条件に合う求人を探すだけでなく、条件を整理する際の参考として活用していました。

ただし、情報によっては詳細が少なく、実際の働き方や雰囲気が見えにくい場合もあり、自分に合っているかどうかを見極めづらい場面もありました。

最終的には、市役所の就労支援とハローワークを活用して、自ら転職活動を進めました。

転職の希望条件すべてに合致する求人はほとんどなく、また、看護専門学校の所在地では附属病院などのネットワークで歓迎されやすかったものの、県外での転職となると「看護師歴が浅い」といった指摘を受け、病棟や外来配属であれば…という条件付きの求人が多く見られました。

そのため、選択肢を広げて一般企業で看護師資格を活かせる職場なども検討対象に入れたのですが、選択肢が増える分、逆に絞り込むのが難しいという悩みもありました。

県外での転職活動では、実際にその地域に住んでからの方が求人を見つけやすいと感じました。現地に住んでみると、以前は遠いと思っていた病院も公共交通機関を使えば通勤可能だったり、郊外では車通勤できる病院もあることがわかり、転職先のイメージが具体化しやすくなりました。

市の就労支援は、地元病院の実情に詳しい職員が対応してくれる点が強みで、「この病院の看護師は丁寧」「あの医師は評判が良い」など、求人票には載っていない情報を得ることができました。ただし、対応に時間がかかることがあり、連絡待ちの時間が長いという不便さも感じました。

一方、ハローワークでは自分でパソコンを使って求人検索ができ、良い求人があればその場で担当者が面接調整や書類作成の助言まで行ってくれるため、非常に役立ちました。ただし、利用可能な時間が平日の限られた時間帯のみであることや、求人情報の詳細が得づらい点はデメリットに感じました。

なぜ退院調整・退院支援看護師に抜擢されたのですか?

短い期間ではありましたが、転職前の病院で注射処置室・救急外来・脳神経外科・眼科・小児科・耳鼻科といった複数の診療科を看護師として経験できたことが、大きな強みになったと感じています。

また、当時は20代後半という年齢だったこともあり、日勤帯では看護学生の実習指導も任され、実習中の学生対応にも携わっていました。

そのため、看護師としてのキャリア年数は浅いものの、これまでの幅広い経験や実践を通じて学んできた姿勢を評価いただき、転職後は病棟勤務ではなく、退院調整室の専従看護師として配属されました。

転職後の退院調整・退院支援看護師の仕事はいかがですか?

これまでの看護師業務では、常に身体を動かし、体力が問われる現場でしたが、退院調整室での業務は「知識」を活かし、それらを組み合わせて最善の支援を行う仕事である点が大きく異なります。

以前は、業務の忙しさや「看護師であること」を盾に、患者・家族だけでなく院内外の関係者に対しても、無意識に荒い態度で接してしまっていた部分がありました。しかし、退院支援では外部の医療・福祉関係者と丁寧かつ心のこもったコミュニケーションを取る必要があり、まずは電話応対の言葉遣いから意識を変えていきました。

業務では、医療や看護の知識はもちろんのこと、介護保険制度、障がい福祉、医療費助成、法律関連、診療報酬の仕組みなど、これまで避けてきた分野の知識が必須でした。教科書を引き出し、法改正や制度変更のたびに学び直す必要があり、制度理解と継続的なインプットが求められる仕事です。

さらに、ケアマネジャーとの連携やケースカンファレンスの開催、講習会への参加など、病棟看護師時代には少なかった多職種連携や地域とのつながりも重要な業務となりました。

今では、以前は理解できなかった制度の内容も患者や家族にわかりやすく説明できるようになり、「患者が安心して帰れる場所を一緒に探す支援」にやりがいを感じています。退院調整室というのは、看護師業務からは少し離れた印象を持っていましたが、今では自分に合った職場だと実感しています。

制度学習については、教科書だけで理解しきれないことも多く、ケアマネジャーに直接聞いたり、市役所への問い合わせ時に質問したりと、実践を通して学ぶスタイルを大切にしました。

また、患者や家族に説明する際にはできるだけ資料に頼らず、自分の言葉で伝えるように意識し、理解したときの表情を見て、自分自身の成長と知識の深まりを実感できるようになりました。

転職活動を振り返って失敗したと思うことはありますか?

今回、ようやく希望条件に合う職場を見つけることができたため、給与提示があった際に条件交渉を行いませんでした。正直、金額としてはやや少なめだと感じましたが、看護師手当が含まれていたため、その時点では納得して入職を決めました。

しかし実際に入職してみると、病院の業績により基本給の昇給が数年止まっていることや、前年度のボーナスが大幅に減額されていたことが判明しました。現在は2年目になりますが、やはり昇給はなく、基本給が据え置きのままで、「最初に給与交渉をしておくべきだった」と後悔する気持ちもあります。

ただし、現在の自分の職種や業務内容が、病院の収益に直接影響していることは、事前に説明を受けていたため、「頑張れば将来的に給与アップにつながるかもしれない」という前向きな気持ちも持っています。

実際に、今期の夏のボーナスでは例年より0.2か月分多く支給され、小さな変化ではありますが成果が反映されたと感じています。

転職活動中の看護師の方へアドバイス

正直なところ、私は「退院調整・退院支援看護師になりたい」と強く思って転職したわけではありません。たまたま転職先が慢性期の療養型病院であり、そこに退院調整室があったために配属されたというのが実際の経緯です。

しかし、結果として退院支援の仕事にやりがいを感じているため、もし退院調整看護師を目指す方がいれば、「退院調整室のある病院」を明確に絞って面接を受けることをおすすめします。希望すれば、配属や異動につながる可能性が高いと感じています。

また、働きながらの転職活動は、「まだ決まらなくてもいいか」と考える一方で、時間が経つと「もうここでいいかな」と妥協しそうになる場面もあります。特に子育てや家庭との両立をしながらの転職活動では、根気強く自分の希望と向き合うことが大切です。

今回の転職では、自分の条件や軸がブレなかったことで、結果的に満足のいく職場に出会えました。次に転職する機会があっても、同じように「自分の希望をぶらさずに選ぶ」ことを忘れないようにしたいと思っています。

転職活動では、事前に条件を整理し、複数の求人情報を冷静に比較することが重要です。

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